静かなる勝利
2025年11月1日 — ギャンブル依存回復ブログ
今日は、競輪をやるつもりだったけれど、結局やらなかった。
たったそれだけのことに見えるかもしれないが、私にとっては小さくも確かな「勝利」だ。
スリップの現実
以前調べたデータによると、ギャンブル依存症の方が一度断ってから「スリップ（再びギャンブルをしてしまう）」するまでの平均はおよそ90日（約3か月）前後だと言われています。再発率は報告によって差がありますが、60〜80%と高めです。つまり、回復の道は平坦ではなく、長期戦であることを示しています。
「やらなかった日」の価値
では、やらなかった1日は何を意味するのか。
• お金を失わなかった
• 後悔を残さなかった
• 自分を責める負のループを避けられた
ギャンブルの世界での「勝ち負け」は数字だけれど、回復の世界での勝ち負けはやらないことで決まります。だから私は今日、自分を褒めていい。
感情の変化
最初は退屈や物足りなさを感じることが多い。しかし、少しずつ平穏のほうが心地よくなってくる瞬間が訪れる。強い刺激を求める自分と、安心を選ぶ自分。その間で揺れる日々が続くけれど、揺れた分だけ選択の力がついていると信じたい。
今日、競輪をやらなかった。それは「小さな勝利」の積み重ねの一つだ。
読者へのメッセージ
もしあなたが同じように葛藤しているなら、まずは小さな“やらない日”を数えることから始めてほしい。数字や記録はモチベーションになります。私も明日また一日、やらないことを選びます。
— 川内奨吾
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